PIXIVのFANBOX全ユーザへ提供開始について予測される問題点とか雑感
4月26日、昨日付けで上記のサービスを全クリエイターに提供開始したということでTwitterでもトレンド上位になるほど話題性が高かったこの件について、少し書きます。
まず告知されたサービス内容のおさらいをする意味でPIXIV事務局のアナウンスを引用すると、
創作活動を行うクリエイターに対し、ファンが継続的な支援をすることができるファンコミュニティ「pixivFANBOX」を2018年4月26日より全クリエイターに向けて提供開始いたしました。
■pixivFANBOXでできること
1. 創作活動に共感してくれるファンから継続的な支援が得られます
あなたの創作活動を応援したいファンから、直接支援を受けることが出来ます。支援プランや金額はクリエイターが自由に設定可能です。支援は月額制のため、クリエイターは創作活動に必要な収入を継続的に得ることができます。
2. クローズドな環境でファンと特別なコミュニケーションができます
限定公開の投稿を用いて、クリエイターとファンだけの秘密の空間をつくることができます。オープンな場所で伝えにくい情報を共有したり、作品や好きなテーマについて語り合うなど、ファンとの親密な交流を楽しめます。
3. サービス利用料は2018年末まで無料
FANBOXのアカウントの登録にあたって、費用は一切かかりません。クリエイターは、ファンから集まった毎月の支援総額のうち、決済手数料5%を除いた金額を受け取ることができます。
※2019年以降は、毎月の支援総額の5%分のサービス利用料がかかります。詳しい特徴や使い方はクリエイター登録ページにてご覧ください
(以下、当該サービスでの上乗せキャンペーンは省略)
とのことで、どうもこれ一部のクリエイターには先行して提供していたようだけどその件については全く把握してなかったため個人的には寝耳に水だった。
脱PIXIVとかTwitterでのたまって某サービスの利用を開始しようとしていた矢先にこれだよ!こういうサービスが大きく話題になるのはクリエイターにとっては追い風になるいいことかなと基本的には好印象です。
ちなみに僕が利用しようと画策していた別サービスとは忍者サンドボックスなんですが、こちらは公開している作品ごとに売れる?(詳細はリンク先ページ)→
らしいです。ただ無料プランだと手数料30%、有料プランでも10%設定とPIXIVよりも割高。てか無料プランで30%て使わす気ないやろ(激おこ)。
ただ、先程この件は好印象とは言っては見たものの、問題点が全くないわけでもないようです。
PIXIVが今回全面的にサービスを開放したこの月額支援サービス、他にも同様の類似サービスがあって、それがEntyです。以前、このEntyについてなんじゃろなとググっていたらそこについての問題点を指摘している記事があったのでそこに記述されていた内容がどうにも想起されます。↓
taiyoproject.com上記の記事では問題点の他に解決策も提示されているので興味のある方は一読してみるといいかもです。
ここでは上記Entyについての問題点だけを抜粋しますが、
- そもそもの市場が小さい
- 『一般人』をメインターゲットにしてしまっている
- 月額制の支援制度による継続的な作業コストの発生
僕自身Entyを利用したことはないので実情はよく知らないのですが、同じ形態のクラウドファンディングとしてFANBOXも無視できないところなのではと思うわけです。
具体的には、そもそもこの種のクラウドファンディングは日本ではまだまだ小さく、必然的にそこに集まる金額も小さいこと、限られたパイの中では少ない椅子で椅子取りゲームをしているようなものだともこの記事では指摘されており、過酷な生存競争になるということ。2.についてはこの件がどこまで当てはまるか正直わからない感はあるものの、このサービスを活用したい層は基本的に自力での資金調達や作品販売による収入が難しいであろう多くの一般人が対象になるとは思います。また3.の月額支援制度による継続的な作業コストの発生については概ねFANBOXも同じ問題が起きるであろうことは想像に難くない。
この辺りはEntyへの指摘をなぞれるかなという印象なんですが、PIXIVでは人気のファンアートも盛況なので下記のような疑問もけっこう沸いている模様。
二次創作のイラストの投稿は、可能となっております。ただし、pixivFANBOXの投稿に関しましては、権利者から通報があった場合や明確に著作権に違反していると判断できる場合には 投稿を非公開とさせていただくことがございます。
— pixivFANBOX (@pixivFANBOX) 2018年4月26日
んーまぁテンプレ回答ですかねぇ。他所のQ&Aでも似たような回答を見かけたことがあるのですが、要はPIXIVとしては提供しているのはクリエイターへの月額支援サービスであり、そこで公開される二次創作についての取り扱いの決定権を持つのは著作権者、ただし明らかな著作権違反である場合はPIXIVとしても対応はするよということでいいのかしら。
んー、二次創作で収入って正直僕は想定もしてなかったですが場所が場所だけにこういう疑問が出てくることはあるみたいです。これについてはそのうち実際に問題になる事例が出てきそうな気はするので、何か観測されたらこちらでも取り上げたいですね。
最後に個人的な雑感を書くと、無名のアマチュアさんが作る漫画アニメに対価を払うという文化が普通になったほうがクリエイターとしても励みになるし活動を続けやすくはなるわけだからいい事とは思います。しかし上で記した問題点も恐らくは存在するので、こういったサービスのあり方を実際に使いながら考えてみるのもいいのかなと思いました(終わり)。
【追記】書き忘れていたけど、こちらの環境でFANBOXに登録しようと画像をアップロードしたりWebページ登録しようとすると全て「失敗しました」って出て登録できない助けて。
わたしだ(雑感)
紆余曲折を経て再度はてブロに戻ってくることになりました。2010年になるかならないか辺りから長いこと主な居場所はTwitterになっていたけど、140文字制限、特定のテーマでサークルも組めないなど積り積もった積年の恨みはもはや解決の糸口すらなく、かと言って他のSNSに入村しても今さら定着できないだろうという心境からの移転でした。「言いたいことはあるがお前の意見は聞いてない」というネタをリアルに実践してしまっている感はある。そら友達できんわ。
なお、また一からはてブロを作り直すにあたってのメインテーマは創作活動である。
今回は、お絵描き(一次創作、二次創作)の他、各種ソフトを使用して3Dモデルを弄って遊んでみたり映像制作ソフトも使ってみた的なテーマを主なお題に、ネタ切れを普通の日記とかで繋ぎながら活動を記録していこうという狙いがある。
なお、下に貼った画像はCLIP STUDIO PAINTに内蔵されている3Dモデルにキャラの乗った通称モブ子である。他に男の子のモデルもあったが基本バリエーションは数パターンのみ。そこに各種髪型やオプション、表情である程度個性を作ることができる。他にキャラモデル作りたかったら同じセルシスのCLIP STUDIO MODELERを買ってね!!ということらしい。
ちなみに画像のやつはモーションを付けてカメラアングルを決め、最終的に背景とエフェクトを同じソフト上で加工して乗せたものになる。これ、カメラアングルはただモデルの上から撮ってるのではなく、3Dモデル自体を一度空中に浮かせてそれを逆さまにし、カメラはその下から煽っている構図になっており、何気に固定するまで苦労した。物理設定をオンにしているとツインテが首などを貫通して荒ぶってしまうので、良きところで設定をオフにしてみたところなんとか上手く収まった。
あとお手手の下にある赤い文字はTwitterのID表記である。過去ネタには漏れなく乗っているがどうか気にしないでほしい。
実はTwitter離脱に伴ってpixivへの依存もなんとかしたいと思っていたところ、良さ気なサービスを発見したので、追ってそっちの記事もアップしておきたい。
とりあえずこんなところである。
調子に乗ってモブ子に色々モーションを取らせてみた時の別ネタ。バレルロール?バク宙?してる。これは配布用にID表記も抜いてあるが狙い通りのサイズで抜けるのかわからない。オリジナルのサイズ上ではノートPCの壁紙くらいにはできる。